作って眺める苔ガチャ
カプセルを開ける高揚感を、奥多摩のコケで
奥多摩に移住したての頃、図書館の児童書コーナーでわくわくする本を見つけました。
本のタイトルは「カプセルトイのひみつ」(学研)
ガチャガチャの歴史から、最新事情まで漫画形式で紹介されており、子どもの頃の興奮を思い出しながら、つい最後まで読んでしまいました。
もしかして、何が出るかわからないガチャガチャと、種類が豊富な奥多摩のコケとは親和性があるかもしれない…。
そうしたヒラメキから、カプセルを開けるわくわく込みで奥多摩のコケをたのしんでほしいと「作って眺める苔ガチャ」を製作しました。
作り方の紹介
カプセルを開けて内容物を確認しましょう。
小瓶、白い小石、白と黒とが混ざったソイル(焼成土)、コケ(ランダムで1種類)が入っています。
まずは小瓶に白い小石を入れます。この小石の役割は水分を保持すること。
小瓶の中に水分が入り過ぎてしまったとき、ソイルがどろどろになるのを防いでくれます。
続いて入れるのが、白と黒とが混ざったソイル(焼成土)で、この層にコケを固定していきます。
ピンセット等を使い、コケをソイルに挿して固定しましょう。
挿すのが難しければ、ソイルの上に置くだけでも大丈夫。なぜなら、コケは根から水分を吸収するわけではなく、葉の表面から水分を吸収するからです。
霧吹きやスポイトを使ってソイルの表面が湿る程度に水分をあげたら完成です。
瓶の内側が汚れてしまった場合は、ピンセットとティッシュで拭くと綺麗になりますよ。
お手入れ簡単
「作って眺める苔ガチャ」はお手入れも簡単。
放っておいてもそれなりに元気に育ちますが、光、湿度、新鮮な空気が適切に与えられればもっと元気に育ちますよ!
コケは光合成をするので、光を与えましょう。容器の中が高温になるのを防ぐため、直射日光は避け、窓辺から少し離すのがポイントです。
コケは葉から水分を吸収するので、蓋をして容器の湿度を保ちましょう。土や砂が乾いてきたら、水差しや霧吹きで水分を与えるのがポイントです。容器の中に水滴が発生しているときは水分が多すぎる証拠。しばらく蓋を開けておくとよいでしょう。
コケは空気が新鮮な方が元気に育ちます。1日に数分、忙しいときは1週間に数分でも構わないので、蓋を開けて空気を換気するのがポイントです。カビの発生も防げます。
コケの種類の紹介
「作って眺める苔ガチャ」に使用しているコケは、どれも奥多摩でよく見かける種類です。
ぜひ手に入れたコケの名前を覚えて、奥多摩に遊びに来た際は探してみてください。
※生態系に配慮し、コケ農家から仕入れたコケも使用して製作しています。